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ビヴァリー・ホワイト

作家の桐野夏生さんの公式サイトが好きでときどき訪ねている。特に楽しみなのは「バブルースネイク」というコーナーで、桐野さんのコレクションしている服が載っているのだ。桐野さんが集められたエミリオープ。チや同じような雰囲気の古着を、以前、雑誌で見たことがあった。プッチは五〇年代から六〇年代に活躍したイタリア人貴族のデザイナーで、カラフルで大胆な独特のプリント柄が特徴。プリントの王子と呼ばれていたが、九〇年代の初めに死去してからは、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイーヴィトン)グループが傘下におさめて、クリスチャンーラクロワがディレクターになっていた。ラクロワが手がけるようになってからは銀座に直営店もでき、買いやすくはなったがエレガントすぎて、昔のプッチの、はちゃめちゃなパンチを感じることができないのが残念だった。桐野さんは雑誌などでお写真を見ると、里一のシックな服のイメージが強いのでちょつと意外だったが、五〇年代のプッチのサイケ調というか、大胆なゴージャス柄も似合いそう。でもこのサイトに載っているのは、もっと面白い無名の古着たちである。VOLIを読むと、ネットでカナダやアメリカの古着をチェックしている、とある。派手なジャグラー柄の六〇年代のブラウス、プッチ風プリントのケミカル素材のワンヒースなど、実際にこの服を街で着ていらっしやるのかしら、とも思うが、ビヴァリー・ホワイトという名の七〇年代の架空のアメリカ女を想定し、購入した服はそのワードローブに直行させることにした、と書かれている。このビヴという女性の、物語のみならず写真まで載せているところがお茶目で素敵。セピア色の画面、スモーキーで顔がよく見えないような上手い処理がされているけれど、多分、演じているのはご本人?そう思うとますます愉しくなって、仕事の合間にビヅはどうしているのやら、と会いに行く。VOL3では、なんとも派手な水玉模様というかオプアートというか、のパンツが掲載されていた。山吹色に、紫、緑、こげ茶、オレンジ、黒、白といった大中小の丸い模様がちりばめられ、着たら相当目立ちそう。ネットオークションで落札した一五〇〇円ほどのポリエステル製だそうで、ウェストがゴムというそのパンツは桐野さんのサイズには大きいらしいが、気に入って「必死で」はいているとのこと。