昭和五八年四月二五日に発売されたニッセイ終身保険・重点保障プランロングランは、その後七回にわたる保険料の改定(値上げ)を経て、「抱き合わせ保険」の代表格として、今日も販売されている。この「抱き合わせ」について、日本生命では「一生涯にわたる保障の保険料払い込みが六〇歳あるいは六五歳までなど、働きざかりの間に終了する、という合理的な仕組みの保険」とうたっている。日本生命のいう「一生涯にわたる保障」というのは、三、五〇〇万円のうちの、わずか一〇〇万円に過ぎない。その一〇〇万円で、六〇歳あるいは六五歳以降に残された家族は何年間ぐらい生活できるのだろうか。さらに、昭和六二年六月二五日から日本生命は、それまでの平準払い(支払い終了まで保険料が変わらない)から「ロングラン更新型」という、途中から保険料がアップする方式をあみ出した。つまり、新幹線で東京から博多へ行くのに、新大阪でいったん下車して、博多までのキップを買い直せ、というものだ。たしかに東京から博多までのキップより、新大阪までのキップのほうが安い。これを日本生命(とくに漢字系生保)では、「加入時の保険料が安いから加入しやすいでしょう」と言う。途中でキップを買い直すと、直通で買うよりも料金は高くなる。