それぞれのビタミンは、どれも私たちの身体に不可欠の栄養素ですが、微量とはいえまんべんなく摂るには、白米に大麦を混ぜたり、レバーと緑黄色野菜を一緒に炒めたりといった工夫も必要でしょう。中には腸内細菌によって合成されるものもありますが、不規則な食生活やパン食が続くと、なかなか上手に摂ることができません。そこでサプリメントの必要性が出てくるわけですが、市販されているビタミン剤は、ほとんどが合成化学物質でつくられたものと考えたほうがよさそうです。ビタミンB群は、それぞれが単独で働くことは少なく、相互に補い合って効果を発揮します。しかし、それらのすべてを天然の原料でつくるのは難しいのです。たとえばビタミンB1を例にあげると、同じ働きとされるチアミン硝酸塩という形態のものを使用して売られる場合が多いようです。これは、一度に大量に摂取すると軽度の食欲不振や胸やけ、吐き気、軟便、下痢などの毒性が現れるケースがあることが確認されています。問題は、B1の製法の過程で、本来、人が口にすることのないエチル―3―エトキシプロリオン酸塩とギ酸エチルを原料としている場合もあるという点です。メーカーの中には、研究に研究を重ね、ビタミンB群を、困難とされる天然素材100%でつくったところもあります。天然の乳酵母を使い、たんぱく質を除いた牛乳を発酵させた後、遠心分離、濃縮、粉砕、乾燥させたもので、合成のものよりB群の安定性が格段に優れています。成分を壊さず取り出すため、まわりにあるたんぱく質がBの吸収を助けるのです。