気持ちのいい高原道路が延々とつづいていた。周囲は雪原が広がっているが、アジアハイウェーの路上だけはきれいに除雪されている。斜面にはスキー場も点在している。バスはイラン以上に快適だった。クッキーのほかに紅茶やコーヒーまで男の車掌がサービスしてくれる。ドライブインに停まり、発車すると決まって車掌は香水を手に車内を歩く。僕らが手を出すと、そこにばしゃばしゃとそれを振りかけてくれる。背もたれも深く倒れ、なんの文句もない。
[参考]
八幡浜駅のホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/hotel/380000/STA_008794/
浜千鳥の湯 海舟 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad381160/
アパホテル<富山> - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad330153/
きついのは検問だけだった。トルコ東部はタルト人が多く、なにかと物騒な事件も起きていた。兵士が僕らの荷物をチェックする目つきは真剣だった。四日目のバスの夜がすぎると、車窓にトルコの春が広がっていた。ハイウェーに沿って黄色の花が咲き、牧草地は緑に染まりはじめ、牛が暖かい陽射しのなかで横になっている。レンガ色の屋根の家々。尖塔を中心にしたモスク……。その風景はアジアというよりヨーロッパである。